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雨の日

雨の日ライディングのコツ

雨の日に使いたい装備

雨の日は、バイクに乗るのがちょっと億劫になります。でも装備をしっかり揃えておけば、不安も不快感もかなり減らせます。

まず必要なのはレインウェアです。バイク用のものは風の巻き込みを防ぎ、防水性にも優れていて体が冷えにくいです。私は上下セパレートタイプを使っていて、着脱もしやすくて気に入っています。

ブーツカバーも便利です。靴の上から被せられるタイプなら、普段履いているものでも濡れずに済みます。グローブはレイングローブを使っています。濡れると操作が雑になりやすいので、手元の対策は欠かせません。

シールドの曇り対策には、ピンロックシートと撥水スプレーを併用しています。視界が曇ってくると、気づかないうちに緊張感が増して疲れやすくなるので、なるべくストレスの少ない状態で乗れるようにしています。

私は雨具一式をリアボックスに常備。急な天気の変化でも慌てずにすむので、少し荷物になっても常に積んでおくと安心です。

操作で気をつけていること

濡れた路面では、いつもどおりの操作では危ないことがあります。私はまず、急なブレーキや加速を避けるようにしています。どの操作も、ゆっくり丁寧に行うほうが滑りにくくなります。

カーブではバンク角を浅めに保ちます。倒しすぎるとグリップが足りなくなることがあるので、スピードも控えめにして、ゆるやかに回るようにしています。

車間距離はいつもより広くとっています。雨の日は制動距離が伸びるので、前の車に余裕を持ってついていくようにしたほうが、無理なく止まれます。

信号待ちでは白線やマンホールの上を避けています。濡れた金属の上に足をつくと、ブーツが滑って転びそうになることがあるので注意しています。

視界が悪くなったときは、信号待ちのあいだにシールドを拭くようにしています。撥水スプレーを使っていても、大粒の雨が連続して当たると水滴が残りやすいため、こまめに手入れしたほうが安全です。

雨の日だからこそ注意していること

水たまりはできるだけ避けています。勢いよく通過すると、ハンドルが取られたり、タイヤが浮いてしまったような感覚になることがあって怖いです。深さがわからない場所では、減速して通るようにしています。

それから、出かける前に、首元や袖口がしっかり閉まっているか確認しています。装備の隙間から雨が入りこむと、体が一気に冷えるためです。体温が下がると判断力や集中力にも影響が出やすく、長時間の運転では疲れを感じやすくなることがあります。

帰ってきたあとは、バイクに付いた水滴や泥を洗い流しています。特にチェーンまわりやブレーキのあたりは、汚れを放っておくとサビの原因になりやすいです。私はいつも乾いた布でしっかり拭き取り、金属部分はとくに注意するようにしています。

レインウェアやグローブも、濡れたまましまわずに干しています。湿った状態で保管すると劣化が早くなりますし、次に使うときににおいが残るのも気になるんです。だから私は、風通しのいい場所でしっかり乾かすようにしています。

雨の日にバイクに乗ると、距離のわりに疲れます。たぶん、いつもより神経を使って走っているからです。私は、時間にも体力にも余裕がある日じゃないと無理して乗らないようにしています。